千秋楽

2015年9月16日〜20日スプーキーズ♯14公演「おおきに龍馬」全7ステージ無事幕を下ろすことが出来ました。

ご来場いただきましたお客様、関係各位様、ご協力頂いたスタッフの皆様、心から御礼申し上げます

(*゚▽゚)/゚・:*【千秋楽】*:・゚\(゚▽゚*)

千秋楽のラストステージ。悔いの残らないよう気合を入れ、最終ステージへと向かう役者陣。

若手の勢いと安定感あるベテランが互いに精一杯気持ちをぶつけた5日間、気持ちよく幕を下ろすことが出来ました。

7月14日の顔合わせから約2ヶ月。
若手のオーディション組が多い中、着物の着方からスタートしたメンバーもいた今回の幕末時代劇。全員が揃うことがなかなか叶わず、後半になってからお馴染みのメンバーも加わり、ようやく稽古が軌道に乗ってきたのが3週間前。
夏の暑い盛り、稽古場近くでも夏祭りや花火大会など誘惑が多い中、海援隊士の絆やチームワーク、女たちの心のあり方、生き様について、演出家から出される多くの駄目だしに、もがき苦しみ、悩み、再度台本を読み直し、必死に勉強し、どうにかたどり着いたそれぞれの人物像。
その思い、お客さまに通じていれば幸いです。

ではここで演出の小坂から一言コメントをいただきましたので掲載いたします。
■以下、小坂より
おおきに龍馬。
4月のオーディションから始まり、6月・7月の稽古前ワークショップ、7月から本格的な稽古。そして9月20日に終演。
こんなにも長い期間一つの舞台を創り上げて来たのは初めてでした。今の私の全てを注ぎ込みました。
若者が多かった今回。まずは彼らに幕末に生きた人々の歴史を学ばせました。
海援隊士とそれを支える人々の物語です。実在した人達のお話です。学ばなければ出来るはずもなく。しかし、甘い考えで芝居をしている彼らに厳しい言葉を浴びせました。怒鳴りました。踏みつけました。
チームワークもなく、人に関心もなく、自分は自分。そういう考えでこの芝居が成り立つわけがない。
熟練の俳優陣にも厳しくしました。型にはまった芝居はつまらないからです。小手先ではこの芝居は生きないからです。
疲労困憊。そういう稽古場でした。
同じ目標に向かって苦しい稽古を続けてきました。
基本、稽古は苦しいものです。むしろ苦しくて当たり前です。
楽しいと思えるのは終わってからでいい。
全ては観に来てくださるお客様の為。
そして、最後の最後には自分自身の為です。
本当に厳しい稽古でした。

その甲斐あって、徐々に彼らの目は鋭くなり、熱を持ち、生きた人間が瞬間瞬間を生きている。
そう思えるモノに仕上がっていきました。
今回の作品は見方を変えると全て出演者自身に跳ね返って来る言葉が多く、自問自答しながら最後まで走り続けました。
今の自分はこのままでいいのか?甘えてないか?自分を裏切ってないか?いつまでも抱え続けていかなければならないテーマです。
作品としての評価は全て観に来て頂いたお客様の言葉が物語っております。
よって私は彼らを褒めたり、称えたりはしません。
演出家が口にしては意味がない。
なぜなら、役者ならそれくらいやって当たり前だから。プロとして。
お客様の言葉が全てだと思っているからです。

しかし、彼らにはこの言葉は送りたい。
おおきに。
げにまっことおおきに。
以上。


ご来場いただきました皆々さま、お忙しい中、時間を作って観に来てくださり、感謝いたします。ありがとうございました。

スプーキーズ 美月


※おまけの写真
▼受付スタッフさんと役者陣…お疲れさまです。

▼そしてこんな方との演出の小坂さんが出会い…。